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ホログラフィとは
 
従来型3D映像技術がすでに実用化時期にあり、将来的な通信技術として、遠隔地の人同士があたかも対面していると感じるような超臨場感のあるコミュニケーション技術等も研究されている。しかし、このような従来型3D技術の基本原理は、人の立体感覚を欺くことである。この欺瞞が完璧であれば問題はないが、人は視差・調節・輻輳等の複数の感覚によって立体感を感じており、従来型3D技術はその一部のみを刺激するため、長時間の視聴では眼精疲労を起こし、低年齢の幼児が視聴すると視覚の発達障害を引き起こすと言われている。このような従来型の3D技術と根本的に異なるのが半世紀の歴史を有するホログラフィ技術である。この技術は撮影した被写体の光そのものを完全に再生する。その結果、メガネ等も必要なく、人のすべての立体感の要因を刺激し、また視点を移動すると隠れた部分が見えてくる等、完全な立体画像を再生する。

コンピューターホログラフィーとは
 
古典的な光学ホログラフィは写真の技術であり、実在する被写体の立体写真を高解像度のフィルムに撮影する技術である。そのため、コンピュータグラフィックス(CG)のような架空の物体の表示、デジタル画像のようなネットワークを通じた伝送、デジタルメディアへの記録といったことはできない。コンピュータホログラフィは、光学的ホログラフィを完全にデジタル化したものであり、古典的光学ホログラフィでは不可能なこれらの処理がすべて可能である。そのため、究極のデジタル映像技術と呼ばれている。しかし、それを実現するために必要なデータ処理の規模があまりにも莫大であり、またその再生にはミクロンレベルの物理解像度が必要なため、実際には最近までは鑑賞に堪えるコンピュータホログラフィ映像を作成することはできなかった。
 そのような状況にあって、本プロジェクトでは超大規模のデータ処理を行ってホログラフィ映像を計算する技術を開発し、レーザーリソグラフィ技術を用いて実際に美しいホログラフィ映像を作り出すことに成功した。コンピュータホログラフィによるこの3D映像は現時点では静止画であり単色でしか再生できないが、従来型3Dとは根本的に異なった奥行き感のある自然な3D映像が観察者に驚きを与え、世界的に高く評価されている




©2014 コンピュータホログラフィ技術を中心とした超大規模データ処理思考コミュニケーションプロジェクト