関大デジタルホロスタジオは,コンピュータホログラフィの発展を促進するために設立されました.コンピュータホログラフィでは,従来型の光学ホログラフィとは異なり,干渉縞を計算機により合成することにより3次元映像を再生します.その研究には,干渉縞あるいはその元となる物体光波を数値的に合成するためのアルゴリズム等の研究が欠かせません.しかし,アルゴリズムを研究しても,実際に干渉縞を作成する技術が無ければ,それを再生して観察することができません.
たとえ,コンピュータホログラフィに研究者として興味があっても,実際にその映像を見ることができなければ,研究の意味を失ってしまいます.また,コンピュータホログラフィによって作成される高解像度計算機合成ホログラム(HD-CGH)の再生像を実際に見ると,それは従来のいわゆる立体画像とは一線を画す驚きの映像であることに気が付きます.そのため,アートとしてこのような映像を作ってみたいと考えるアーティストもいるでしょう.しかし,それを実際に作成する手段がありません.
関大デジタルホロスタジオは,このようなコンピュータホログラフィに携わりたい研究者とアーティストのために設立されました.その目的は,研究者やアーティストにHD-CGHの描画手段やそれによるアートを作成する手段を提供することです.
関大デジタルホロスタジオはハイデルベルグ・インスツルメンツ社製のレーザー描画装置DWL-66+とそれに付随するリソグラフィ設備を備えており,次の方法で研究者とアーティストをサポートします.
関大デジタルホロスタジオは,文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の支援を受けたプロジェクトであるコンピュータホログラフィ技術を中心とした超大規模データ処理指向コミュニケーションの一環として設立されました.また,このプロジェクトは関西大学先端科学技術推進機構によりサポートを受けており,その一部でもあります.
〒564-8680
大阪府吹田市山手町3-3-35
関西大学
先端科学技術推進機構
ホログラフィ技術ユニット(Webページ)